若いうちに「職業の選択肢」を絞る必要はない 大切なのは「積極的な」経験を積むこと

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その過程で、「何か違う」と思ったらやめて、次に興味のあることを探せばよいのです。

なぜか?

中学生ですから、可能性の塊なわけですよ。可能性が無限大なのに、何も今の時点で勝手に自分の可能性をひとつに絞る必要なんてありません。非常にもったいないです。

経験や知識がない中で選んだやりたいことに人生をかけてはいけません。ちょっと経験をしてみるか程度の感覚でよいのです。若い今だからこそ、いろいろと冒険をするべきです。

無駄を経験したからこそ今の自分がある

たとえば私自身、高校や大学でやったバイトは軽く20は超えますし、始めてはやめた趣味も数多くあります。

でもね、そんな無駄をいろいろ経験したからこそ、リアルに自分自身を知ることもできたし、今の自分があるのだと思っています。積極的な経験なくして、自分のやりたいことなんて決して見つかりません。

そのような中で少なくとも、全力で自分のやりたいことを探したと胸を張って言えますから、その時期を経て自分が下した人生の決断に後悔はないわけです。

中学生ですから、やりたいことなんて今はなくてもいいのです。やりたいことを大人になる前に、いつか探し当てられるように、今は経験をどんどんするべきときです。選択肢を絞るときでは決してありません。

今は手探りでも、一歩一歩ご自身のペースで前進していけば、絶対に光は見えてきますよ。焦らず、自分と対話しながら成長していきましょう。

櫻井さんが、経験をすることに積極的になり、その結果としてやりたいことにいつか出合えるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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