鉄砲玉もはじき返せる?「日本刀」の基礎知識

ブーム到来!「超絶エピソードから弱点」まで

空前の「日本刀ブーム」。基礎知識を一問一答で解説します(写真は、「幽霊に化けた石灯籠」を真っ二つにしたといわれる南北朝時代の名刀「にっかり青江」、丸亀市立資料館所蔵、Marimo_ / PIXTA)
いま「日本刀」が一大ブームになっている。今年4月に突如、5000人の大行列が奈良の薬師寺にできた。「伊達家の名刀」が1日限定で公開されると聞きつけた「日本刀ファン」が、入場待ちの行列をつくったのだ。しかも、そのほとんどが「女性」だったという。
なぜいま「日本刀ブーム」なのか? 「日本刀」のいったい何が魅力なのか? スゴい切れ味を物語る「超絶エピソード」から「意外な弱点」まで、その答えは「日本史」の中にある。
作家の佐藤優氏が「座右の書」として外交官時代、肌身離さず持ち歩いていた「伝説の学習参考」が、全面改訂を経て40年ぶりに『いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編』『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』として生まれ変わり、現在、累計10万部のベストセラーになっている。
本記事では、同書の監修を担当した、東邦大学付属東邦中高等学校で長年教鞭をとってきた歴史家の山岸良二氏が、「日本刀の基礎知識」を解説する。

「伊達家の名刀」目当てに5000人が大行列

佐藤優氏が30年間、たえず読み返してきた「座右の書」であり「最高の基本書」。「伝説の学習参考書」と呼ばれる『大学への日本史』が読みやすくなって、しかも最新情報で新登場!

いま「日本刀」が大きなブームになっています。

今年4月、奈良の薬師寺で開催された「噂の刀展」にて、1日限定で伊達家伝来の名刀「大倶利伽羅広光(おおくりからひろみつ)」が公開されると、それを目当てに集まった人の数は、なんと5000人。入場待ちの大行列ができ、しかもそのほとんどが「女性」でした。

また、『日本刀』(別冊宝島2288)がAmazonベストセラー1位に輝くなど、日本刀の関連書籍や雑誌も非常によく売れているようです。このことからも、いま確実に「刀ブーム」が到来していることがわかります。

こうしたブームを支えているのが、「刀剣女子」と呼ばれる若い女性を中心とした刀剣愛好家たちです。彼女たちの勢いはここ1年ほどで全国に波及し、いまや従来の中高年の男性愛好家層を完全に圧倒している状況です。

いったい「日本刀」の何がそんなに魅力的なのか?

今回は「日本刀の基礎知識」を解説しつつ、「知られざる弱点」や「驚きのエピソード」、はたまた「とりわけ有名な刀」や「おすすめ博物館」なども紹介したいと思います。

次ページなぜいま「日本刀」がブーム?
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