会社員が「節税」もできる投資法、ついに解禁 法改正で税金が「毎年8万円」戻ってくる!?

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確定拠出年金法の制度のメリットや運用方法、気をつけるべきポイントを解説する(写真 :bee / PIXTA)
2016年5月24日、確定拠出年金法(DC法)改正案が成立した。これによって、これまで主に自営業やフリーランスなどの人たちと「企業年金制度」のない会社に勤めているサラリーマンだけに限定されていた利用範囲が拡大し、2017年からほぼ誰でも加入できるようになる。
今回の改正を受けて、『はじめての確定拠出年金投資』を上梓した大江英樹は、確定拠出年金法が施行される前から確定拠出年金ビジネスに携わってきた業界の草分け的存在である。制度のメリットや運用方法、気をつけるべきポイントを具体的に解説してもらう。

老後の生活を賄うには?

金融機関はなかなかすすめてくれない。だけど知らないと損をする制度、「確定拠出年金」が一冊でわかる!(出版記念セミナーのご案内はこちら

老後の生活を賄うための3つの柱と言われているものがあります。

公的年金、サラリーマンであれば退職金や企業年金、そして自助努力で備える老後資金です。自分で老後資金を作るにはさまざまな方法がありますが、多くの人は生保の個人年金保険、普通の定期預金、自営業の人なら国民年金基金、最近ではNISAで老後の準備をしようと考えている人もいると思います。

ところが、自分で老後資金を作る方法として、それらのいずれの方法よりもずば抜けてお得な方法があります。それが「個人型確定拠出年金」といわれる制度です。

このあまり聞いたことのない制度はまだ利用している人が多くはなく、日本全体でも25万人ほどしかいません。この制度のメリットを理解するためには、「所得控除」について知っておく必要があります。

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