「不倫ドラマ」がそろった理由と女優の覚悟 男を刺激し、女もハマるキスシーンとは?

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ベッドシーンに加えて、もう1つ見逃せないのは、男女俳優の入浴シーン。入浴シーンは、男優の鍛えられた肉体や、女優の美しいボディラインを見せられる上に、ベッドシーンへの前振りにしたり、風呂に浸かって考え込むシーンにしたりなど、いいこと尽くめなのです。テレビ放送で許される範囲のセクシーであり、ドラマの筋書きも邪魔しないことから、今後は不倫ドラマに限らず、入浴シーンが増えるでしょう。

「ドラマのキスくらい余裕」女優の矜持

前述したように、今期放送されている不倫ドラマのヒロインには、それほどセクシーなイメージの女優がいません。これは裏を返せば、「女優にとって不倫ドラマは、固定されたイメージから脱皮するチャンス」ということ。特に清純派、アイドル、子役など、視聴者側に強いイメージを与えている女優は、似た役のオファーが多く、年を追うごとに出演本数が減っていく傾向があります。

そんな状況を打破する最大のきっかけが不倫ドラマ。セクシーなイメージのない女優が「不倫におぼれる女性」になりきり、大胆な演技を見せるほど、「オトナの女優に変わった!」「こんなに演技が上手だったの?」などの反応を得られるのです。

私はこれまで数百人の女優にインタビューしてきましたが、ほぼ全ての人が「女優としてやっていこうと決めたとき、キスシーンやベッドシーンの覚悟を決めた」と言っていました。さらに大半の人が「作品の必要性があれば、ヌードにも抵抗がない」とまで言っていたのです。あるインタビューで元AKB48の大島優子さんが「ヌードも辞さない」というコメントをしたことが話題になりましたが、そう考えているのはアイドルのイメージと闘う彼女だけではありません。

映画ではフルヌードに挑む10代・20代の女優も多く、ドラマでも活躍する門脇麦さんや清野菜名さんらの成功もあって、特に平成生まれの若手女優にはフルヌードへの抵抗が少ないようです。それどころか、「女優としての覚悟を示すいい機会」と考えている人も多いだけに、映画出演の多い栗山さんや前田さんも、「ドラマのキスシーンくらい余裕」「もっと大胆にできます」と考えているのではないでしょうか。

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