25歳以上の未婚女性は、「売れ残り」ではない 中国の女性は結婚への重圧と戦っている

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中国女性はいま、結婚に対する重圧と戦いながら、前向きに生きている――。

公開から瞬く間に、1日で100万ビュー、5日間で300万ビューを突破し、日増しに各国で話題をよんでいる動画がある。化粧品大手のSK-Ⅱによるキャンペーンで、その動画は、現在の中国社会において、最も議論されるテーマのひとつ"剩女(残りものの女性)"について取り上げたものだ。

結婚しない女性は半人前とみなされる中国社会。キャリアを築き自立しながらも、27歳頃までに結婚はすべきというプレッシャーと戦う独身女性たちと、その家族の姿を追うドキュメンタリーだ。動画の最後に、自分らしく生きることを決めた彼女たちから、あっと驚くような仕掛けが、両親や友人たちへ用意されていた。

「剩女“残りものの女性”」とは?

結婚適齢期なんて誰が決めたのだろう…。いまの私って、剩女=“残り物の女性”なの…?

剩女という言葉は25歳以上の未婚女性を意味する。

ニューヨーク・タイムズ紙によれば、この言葉は2007年に中華全国婦女聯合会によって広められ「残りものの女性」と訳されている。BBC、ニューヨーク・タイムズ、チャイナデイリーでも報道されたように、この表現は「本当に愛する人と結婚したい」と考える女性たちを非難する言葉として使用されてきた。

だが現実は、中国にて妙齢女性が「愛のために結婚したい!」と主張する事は容易いことではないのだ。

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