九州「ハンズマン」の店作りが超型破りな理由 22万点の商品を「一目瞭然」に陳列する極意
「これからホームセンターの時代がくるかもしれない」。それまで公共事業受注が主だった、ハンズマンの前身であるオーゾノ株式会社が、新しい事業を始めるため、視察に向かった先はアメリカだった。そこでさまざまなホームセンターを見学し、そこで得た知見を生かして、1986年に宮崎県でホームセンター事業をスタート。
当初は来店者に「なぜ食料品がないのか」「スポーツ用品は置いていないのか」などと言われることもあったが、品ぞろえはあくまで衣食住の「住」に絞った。ただ商品を並べるのではなく、住まいの分野に特化していくのがお客様のためになると考えたからだ。
仕入れるかどうかは「投票」で決める
開業直後から「お客様の声」に徹底して対応。市販されていないものはメーカーに頼んで作ってもらうこともある。
しかし、要望があるからといってそのまま仕入れるわけでもない。例えばキッチン雑貨は主婦が、工具は建築関係者が実際に使える機会を設けて、投票によって仕入れるか否かを決定している。こうした過程を経てそろえた22万アイテムには自信がある。
また、投票の結果、仕入れないという判断にいたった商品は必ず理由を添えてメーカーにフィードバックし、改善を促す。こうしてメーカーと信頼関係を築いているからこそ、全国からあらゆる商品がハンズマンに集まってくるのだ。
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