「パナマ文書」の"震源地"に広がる不満と不安

たった1社の情報漏洩が、国全体に暗雲

「パナマ文書」流出元の法律事務所の共同設立者ラモン・フォンセカ氏は5日、同事務所はハッキングの被害者だと主張し、告訴したことを明らかにした。パナマ市で撮影(写真: ロイター/Carlos Jasso)

[パナマ市 7日 ロイター] - オフショア関連で最大級のスキャンダルへの驚きを心に抱え、法律家やビジネスマン、そして政治家がパナマ市内のある場所に情報を求めて集まってくる。金融街と歴史地区に挟まれた場所にある1950年代創業のカフェ「ブールバール・バルボア」だ。

「パナマ文書」をめぐる報道が、流出元の法律事務所モサック・フォンセカを揺るがせた後だけに、このカフェのオレンジジュースやサンドイッチの味は、いつもほど格別ではないようだ。

企業の顧問弁護士で、複数の法律事務所に籍を置くパブロ・ゴンザレス氏(39)は「4日はイタリアの顧客と契約を結ぶ寸前だったが、先送りされてしまった」とこぼす。「彼らはすべてチェックするよう、われわれに10回にわたって頼んだ。ビクビクしていて、全てが合法であるとの確証が欲しいんだよ」。顧客名は明かさなかった。

国家経済に打撃も

モサック・フォンセカなどが設立した法人は、脱税や金融犯罪に利用される可能性もある。だが、弁護士たちは法人設立について、その大半は外国人やパナマ人自身のための合法的な事業なのだ、と強調している。

パナマは世界的に有名な運河のおかけで、国際的な海運業の主要拠点の1つに数えられてきた。法人の設立規制が緩いため、法律関連の業務も盛んだ。同国商工会議所のトップは、オフショア業務がパナマ全体の国内総生産(GDP)に占める比率は約0.5%にすぎないのに、今回の漏洩によって悪評が広がり、国家経済に大打撃となるかもしれないと憂慮している。

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