水戸岡デザインの「富士山ビュー特急」初公開 富士急行の新観光列車、4月23日に運行開始
JR九州の豪華観光列車「ななつ星」のデザインで有名な水戸岡鋭治氏が新たな観光列車を登場させた。富士急行が4月23日から運行させる「富士山ビュー特急」だ。4月6日、河口湖駅で報道陣に公開された。
富士急と水戸岡氏の縁は深い。水戸岡氏はこれまでにも同社の観光列車「富士登山電車」や通勤電車6000系、さらには富士山駅などをデザインした実績がある。
車両はJR東海特急「あさぎり」がベース
今回の車両は新車でない。2014年までJR東海で特急「あさぎり」として活躍していた371系がベースとなっている。371系は7両編成が1編成のみ製造。
先頭部分の大きな局面ガラス、大きな窓、そして新幹線のような白と青の配色で1991年のグッドデザイン賞を受賞した名車である。2014年11月に営業運転を終了したが車両の衰えはまったくなく、去就が注目されていた。その後、2015年3月に富士急行への譲渡が決まった。
富士急側では「フジサン特急」として親しまれていた2000形が老朽化により2016年2月に引退。新たな特急列車の導入が期待されていた。371系を7両編成から3両編成に改良し、水戸岡氏にデザインを託して、新車同様の姿に蘇らせたのだ。
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