ランドセルの真実をどれだけ知っていますか

思わず人に話したくなる蘊蓄100章

今回の蘊蓄100章はランドセルです(写真:わたなべ りょう/PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「ランドセル」。この春、小学1年生になった子どもの真新しいランドセルが目立つ時期。そういえばあなたはランドセルについてどのぐらいのことを知っていますか。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。

この連載の一覧はこちら

01. ランドセルのルーツは、軍隊のリュックサック

ランドセルの由来はオランダ語の「ransel」

02. ランドセルという名称は、オランダ語で背負いかばんを表す「ransel」が由来となっている

03. 高野長英訳『三兵答古知幾』(1850年)に「担筪(らんとるす)」とあるのがランドセルについての最初の記録

04. 1884年の丸善の『百科全書』には「行嚢世俗にランドセルと称するもの」と記されている

05. ランドセルの数え方は、「一本」または「一個」

06. 布製の背嚢が輸入されたのは幕末。西洋式の軍隊制度が導入されるとともに軍用背嚢が取り入れられた

07. 通学鞄として最初にランドセルを使い始めたのは学習院初等科

08. 学習院は1885年には馬車や人力車での通学を禁止し、背嚢に学用品を入れて通学させるように指導

09. この背嚢を指す「ランセル」が転訛して「ランドセル」となり、通学用の背負い鞄を意味するようになった

10. 当初のランドセルは軍用と同じ布製で、現在のリュックサックに近いものだった

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11. 現在のような箱型のランドセルを初めて用いたのは、大正天皇(当時は皇太子嘉仁親王)

12. 1887年、当時の内閣総理大臣伊藤博文が大正天皇の入学を祝って特注の箱型ランドセルを献上したといわれる

13. ランドセルを考案したのは陸軍大将だった乃木希典との説もある

14. また、学習院初等科に入学した昭和天皇にランドセルを贈ったのが当時学習院院長の乃木希典ともいわれる

15. 学習院のランドセルは1890年に素材は黒革、1897年には大きさが縦一尺一寸~一尺五分、横一尺五分~九寸七分と定められるなど規格が統一された

16. ランドセルメーカーではこうした歴史をふまえて現在も標準型ランドセルを「学習院型」と呼ぶ

17. 戦前まではランドセルの使用は一部の富裕層に限られ、風呂敷に教材を包んで通学するのが一般的だった

18. 大正3年のランドセルの値段は1円50銭程度

19. 昭和16年にはランドセルの価格は9円80銭に

20. 箱型(学習院型)のランドセルが全国的に普及するのは高度成長期を迎える1950年代

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