意識高い系じゃない人は交流を目的化しない くすぶるぐらいなら誰も消せない火をつけろ

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東洋経済オンラインに集いし労働者・学生・市民諸君!「若き老害」こと常見陽平である!

前回(「大企業を辞める」と見切る前にできること)に引き続き、富士ゼロックスの社内を活性化させる集まり「秘密結社わるだ組」の取り組みをご紹介する。今回は、先輩後輩、社内外を含め仲間をつくる方法、会社の中で楽しく生き抜く方法のヒントが満載だ。

裏テーマは「意識高い系」問題である。意識高い系とは私が『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)などで問題提起してきたように、大きなこと、意識の高いことを言うのだが、空回りしている残念な人たちのことだ。いかにも社内で交流会、勉強会を開いている彼らは意識高い系に見えるかもしれない。

しかし、このインタビューの中で、単に大きなことを言い、仕事から逃避し、交流を目的化する人たちと、彼らのようなデキるビジネスパーソンとの違いが明らかになると思う。何より、彼らはちゃんと目の前の仕事をしているのだ。

前置きが長くなってしまった。熱い言葉を受け止めてほしい。

やってしまえば、意外とできる

この連載の過去記事はこちら

大川:会社は楽しいと思っていて、富士ゼロックスという会社の中でやれることは、たくさんあるとわくわくしています。

常見:そう気づいたんですよね。

大川:はい。それは一部で、尖ったひとはそれぞれやっているんですよ。燃える可能性はあるのに、着火の機会がない場合は、各所で埋もれてくすぶっている。でも社内でつながると、「あそこでやっているから、これやっていいんだ、これくらいまでやっていいんだ」というのが見えてくるし、自分の足りないと思った能力を持っている人が社内にいるんですよね。

最近は社外の人ともつながってきたおかげで、「社外でもできるじゃん」と思って。だから大企業の有志同士でつるんでいます。自分たちがやりたいことがすぐできる仲間が社内にも社外にもいるんだというのは、僕らの世代にとって勇気なんです。「会社って上の人が決める」「トップダウンでやらなければならない」「ウチの会社は意思決定しない」とクダを巻いていたのですが、やってしまえば、意外とできる。「やりたい」というか「やれ」って、今の富士ゼロックスの栗原博社長はそういうスタンスですね。

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