iPhone新製品「3月発表」に込められた"狙い"

アップル「再拡大」のカギ握る3つのテコ入れ

昨年11月10日イタリアの大学で講演を行うティム・クックCEO。3月21日のプレスイベントではどのような戦略が飛び出すのだろうか(写真:AP/アフロ)

アップルは米国時間3月21日に、カリフォルニア州クパティーノにある本社で、メディア向けのイベントを開催する。既に報じられているように、新型となる4インチサイズのiPhone SE、そして9.7インチ版のiPad Proの登場が期待されている。

これらの製品は、アップルのビジネスの中で、3つのテコ入れを施すことになるはずだ。以下、その戦略の詳細を占っていこう。

置き去りになっていた小型iPhoneへのニーズ

1つ目のテコ入れは、「置き去りになっていたユーザー」。大成功したiPhoneの大画面化で置き去りになった人々の、新モデルへの買替え需要の喚起だ。

Piper Jeffrayが2015年12月に発表した調査によると、20.3%の米国の消費者が、4インチのスマートフォンを好む、という結果が出ている。アップルはiPhone 6登場の2014年以降、2013年に発売したiPhone 5sを併売してきた。4インチのスマートフォンを好んで使い続けたい人、そして新たに4インチのスマートフォンが欲しい人にとっては、2年前のiPhoneしか、選択肢がない状態だったことを意味する。

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