「日本に多い神社仏閣名」トップ500 全国に「八幡神社」は4809もある

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東京都内某所の八幡神社。最もポピュラーな神社名だ(写真:イシテツ / PIXTA)

「ウチの近所にある神社と同じ名称の神社を、外出先で見掛けたことがある」

こういう人は少なくないだろう。初詣やお宮参り、厄払いなどのお参りのほか、法事・仏事などで多くの人が訪れたり、世話になったりする神社仏閣。文化庁の調べによると、日本には約18万の宗教法人がある。

株式会社や有限会社など、規模の大小を合わせて約410万の企業とともに、宗教法人についてもその登記にまつわる「法人番号データ」を国税庁が昨年秋から一般に公開している。毎日メンテナンスされており、誰でもダウンロードが可能だが、膨大な件数のため、なかなか一般的には集計・加工が難しい。

東洋経済は『会社四季報』に収載される約3600社の上場企業のさまざまな財務をはじめとする各種情報、業績予想などのほか、海外進出企業や有力な未上場企業、大型小売店・スーパー、地方自治体、大学などのデータを日々集計・加工・販売し、「東洋経済データベースサービス」として展開している。

「八幡神社」は広島県福山市に65もある

その東洋経済のデータノウハウを生かして、法人番号データから日本で多く登記されている寺社名を独自に集計、上位500のランキングを作成した。データは2月中旬時点のものだ。先行して3月12日に配信した「独自集計!日本の『ありがち社名』トップ1000」に次ぐ、法人番号データを活用した第2弾のランキング企画となる。

神社、寺などを含めて集計したところ、日本で最も多く登記されている寺社は「八幡神社」だということがわかった。その数は全国に4809もある。広島県福山市に65、石川県金沢市に62など全国各地にある。

2位は稲荷神社の2652。以下、3位熊野神社(2132)、4位神明社(1931)、5位諏訪神社(1890)などが続く。これらは宗教法人名に一部含まれているということではなく、そのものの名称だ。

たとえば、「~八幡神社」と一部に含まれている神社名も含めると、実は膨大な数がある。正確な統計は取れていないが、その数は4万を超えるという話もある。そもそもは「八幡宮」という「応神天皇を主神として、通例、ヒメガミ、神功皇后を配祀する神社の称号」が根底にある。

神社や寺は神聖なものであるがゆえに、人や会社の名前と違ってその名称に使っても適当な言葉は限られることが、名称がカブりやすい要因と思われる。

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