厳禁!初対面の印象を悪くする「NG言動」 ANA社員が見た目に気を遣うワケ
仕事の実作業に入ってから、必要なことを話してもいいでしょう。でも、実作業に入る前のあいさつの中で、相手についての情報を得ておくことで、共同作業の立ち上がりがスムーズになり、その後の連携がうまく進む可能性が高まります。
初対面では「言葉のズレ」に注意!
初対面同士で仕事をするときは、コミュニケーションの行き違いで思わぬトラブルが発生することがあります。そこでポイントとなるのが、社内で使われている「言葉」です。
同じ職場で長く仲間として仕事をしてきた人とは、仕事を進めていく上での「言葉」を共有できているもの。その職場で使われている用語は、当たり前のように通じるはずです。また、相手の仕事ぶりがわかっていれば、「これは言わなくてもわかっている」「これは言っておいたほうがよい」といった判断もしやすくなります。
しかし、ほぼ初対面の相手と仕事をする際には、その「言葉」が通用しないことがあります。かつて整備士とCAの間で、このような「常識の違い」がありました。30年以上整備部門に在籍し、ANAビジネスソリューションでヒューマンエラー対策講師を務める山内敏幸は振り返ります。
「あるCAから、『26番のAのテーブルが前に出てこない』との報告を受け、次のフライトまでに修理することになりました。それで『26番のA』のテーブルを調べてみたのです。ところが、どこも壊れていない。おかしいなと思って、CAに確認したところ、CAにとっての『26 番』テーブルは、われわれ整備士が『25 番』と呼んでいるテーブルだとわかったのです」
なぜ、CAと整備士でテーブル番号のズレが生じたのでしょうか。原因は、整備士とCAとの「言葉の違い」にありました。
整備士が機体を整備するとき、 26 番テーブルとは、 26 番の座席の後ろについているテーブルだと考えます。しかしCAは、 26 番の座席に座るお客様が使われるテーブル、すなわち 25 番の座席の後ろについているテーブルを 26 番と整備士に伝えていたのです。
「自分たちの言葉」で、相手に物事を伝えていないか考えて、そのおそれがあるときには確認をしなければいけない、と山内は言います。
自分が仕事をする上で当然のように行っていることが、相手にとって当然でないことはよくあります。初対面の人と仕事をするときには、そのズレが生じているかどうかは察しづらいもの。「自分の常識は相手の常識とは違うかもしれない」と疑い、そのズレを確認することは、仕事に一緒に取り組んでいく上での基本的な心がけと言えます。
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