余計!相手が疲れる「やりすぎ」気づかい

「おせっかい」に陥らないANA社員の秘密

本当に気が利く人には「やりすぎ」がありません(写真:ロイター/アフロ)
「仕事手伝いましょうか?」「相談に乗りますよ!」――そんな親切な声をかけられて、うれしいときもあれば、反対に「放っておいてほしい」「かえって邪魔になる」と感じるシチュエーションもあります。あなたがよかれと思って行動した気づかいも、実は相手を疲れさせているかもしれません。『仕事も人間関係もうまくいく ANAの気づかい』の著者であるANAビジネスソリューションに、「行動する気づかい」と「行動しない気づかい」の使い分けのポイントを聞きました。

 

「気づかいの心」から生じるものは「行動」だけではありません。あえて、「行動しない」ほうがいい場面もあります。

人は、「自分はこれをやった」ということを人に認識してもらいたい願望があるのでしょう。「策をこうじて行動に移した」ことについては、成功しても失敗しても「行動した結果だから」と評価を受けやすいものです。

その一方で「策をこうじて行動しないことにした」となると、「なぜ行動しなかったんだ」と批判されがちです。「行動しないほうがよい結果になると考えたから」という理由は、あまり評価されません。しかし、現実には自分がその場で「何も実行しない」のが最善策という場合もあるのです。

親切のつもりで毛布を畳んだら……

ANAのCAは、1日のうちに複数のフライトをする際、同じ飛行機のまま乗務することがあります。

その際、つぎの便の出発までの間、CAは地上の機内に残って食事をとります。その傍らで、つぎのフライトの準備のため、清掃担当スタッフや、搭載担当スタッフなどが飛行機に乗り込んできて、手早く準備を始めていきます。

食事を終えたCAもまた、つぎのフライトの準備を始めますが、機内では清掃担当者が清掃をし、ギャレーでは搭載担当者が飲み物などの搭載作業をしています。

そんな状況のなか、あるCAが気づかいの心から、清掃担当者のために毛布を畳んだとします。ところが、畳み方が間違っていたりすると、清掃担当者から「もう一度、畳みなおさないと。これじゃ二度手間だ」と思われてしまいます。よかれと思って実行したことが、裏目に出てしまう例です。

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