ソニーの新兵器「プレステVR」は"別格"だった VRディスプレイの本命は他社と何が違うのか
サンフランシスコでは3月14~18日の日程で、コンピュータゲーム開発者向け会議「Game Developers Conference 2016」が開かれている。今回のイベントでは、バーチャルリアリティ(仮想現実)ディスプレイを活用したゲーム、インタラクティブコンテンツ、そして対応ハードウェアの話題で持ちきりだ。
フェイスブックが巨費を投じて買収したOculus Riftや台湾HTCのViveといったバーチャルリアリティディスプレイが一般向け発売を控えているタイミングでもあり、VRはすでに大きな話題になっていた。
年内に発売されるタイトルだけで50本超
3月15日、そうしたブームに"着火"をしたのがソニー・コンピュータ・エンタテインメント(SCE)が満を持して明らかにした「PlayStation VR(PSVR)」である。
かつて”Project Morpheus”と呼ばれていたPSVRは、SCEのコンソールゲーム機「PlayStation 4」とともに機能する。価格はPlayStation 4本体よりも高価で4万8578円。発売は10月の予定だ。
ここ数年、SCEはハードウェアとしてのPSVR開発と並行して、ゲーム開発メーカーなどと共にバーチャルリアリティディスプレイを活用したゲーム、インタラクティブコンテンツの開発を行ってきた。
PSVRの発表で驚かされたのは、賛同するゲーム、コンテンツパートナーが極めて多いことだ。国内34社をはじめ、グローバルでは230社以上がPSVR向けにゲーム、コンテンツを開発しており、その数は増加し続けているという。主要なゲーム開発会社のほとんどがPSVR向けに何らかの開発を行っていると言っても過言ではない状況で、年内に発売されるタイトルだけで50本を越えるという。
なぜここまで、ゲーム産業がバーチャルリアリティに熱狂しているのだろうか。
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