大塚家具を去った創業者が描く第2章の勝算

二極化が進む家具業界、高級市場を攻める

大塚勝久氏が「匠大塚」なる新会社を設立し、今年4月22日に営業を始める

「あの男」が再始動の準備を着々と進めている

「ここでは何も売りません。お客さまのライフスタイルづくりのお手伝いをする場所を提供するのです」

東京・日本橋の高島屋に隣接する東京日本橋タワー。昨年春に完成した真新しい地上35階建てビルのワンフロアを割いた広大なスペースを舞台に「あの男」が再始動の準備を着々と進めている。大塚勝久氏。昨年3月の株主総会で父娘が経営権を争った大塚家具の創業者であり、前会長だ。

「匠大塚」が入る東京日本橋タワー

勝久氏は大塚家具を去った後の昨年7月、「匠大塚」なる新会社を設立、会長に就いた。法人登記の設立目的は家具や美術工芸品、カーテン、照明器具などの卸売り・小売り業務。その匠大塚は今年4月22日に営業を始める。現在の大塚家具とはまったく異なった経営哲学のもと、「何も売らない」というこのスペースでこの新会社はいったいどんなビジネスを行うのだろうか。

「オリジナルのイタリア製ブランドを含め、20社以上のブランドの家具を一同に見ることのできるいわばデザインオフィスが匠大塚です。クオリティの高いインテリアを作りたいという意識を持つ人は、自分ひとりでそれを完成させようとはしません」

大塚勝久氏は言う。

「プロのインテリアコーディネーターや建築家の提案を受けて家具も選ぶことになります。ここではそういったプロのニーズを満たすすべてを備えます。何カ所も回ることなしに、家具だけでなく、照明、カーテンから絨毯までをセレクトできるスペースなのです」

匠大塚が構築するのは、ヨーロッパで近年見られるスペース。テーマでまとめた商談ルームのような存在で、家具をコーディネートするプロを窓口としてビジネスを展開する。

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