親世代とはこんなに違う!イマドキの就職

保護者の皆さん、その認識はズレてます<1>

親世代が就職活動した時には、こんな大規模な説明会は開催されていなかった。写真は2014年の東京国際展示場(撮影:梅谷秀司)

最近、街でスーツ姿も初々しい就活生を見かけた人も多いことでしょう。来春卒業予定の就活生は、まさに今、毎日が全力疾走状態です。昨年までの就活スケジュールが変更になり、今年は、プレエントリーや説明会、エントリーシートの提出、WEBテストの実施などすべてが3月~5月の3か月間に圧縮され、かつてない超短期決戦になっています。

当然、エントリーシートや履歴書提出の締め切り時期も集中。「いつ、何をすればいいのか、先輩の体験談が参考にならない」と前例のないスケジュールに悩む声や、「就活と教育実習期間が完全にかぶるので、どちらかに絞るしかないかも」「前期の試験と就活の選考期間が重なるけれど、単位を残しているので心配」と4月以降の動きを心配する声も聞こえています。

親としては何とか応援してやりたいものですが、もしかすると、彼らを一番疲弊させてしまうのが、情報誌世代の保護者の思いこみや勘違いかもしれません。私自身、仕事では企業の新卒採用に関わる仕事を28年やってきましたが、私生活では昨春、就活生の父親を体験したばかり。自分の子どもの就職活動を見守る立場になって、初めてわかったことや、そのときの反省も含めてお伝えします。

親の就活時に比べれば断然低い求人倍率

就職四季報プラスワンの過去記事はこちら

「求人倍率は4年連続で前年を上回り、企業の採用意欲は一層高まっています」。こんな情報を目にされた方も多いはず。これは事実ですが、倍率が高まっているのは、あくまでも1.23倍しかなかった4年前と比較しての話。

「アベノミクスで景気は上向き」「企業の採用は売り手市場」などの、マスコミの報道や世間のウワサでイメージが作られがちですが、保護者世代が就職活動をした当時の求人倍率には遠く及ばないのが現状です。

例えば1988年3月卒(現在50歳前後)の大学・大学院生の求人倍率は2.48倍。一方、よくなったとはいえ2016年3月卒は1.73倍(リクルートワークス研究所調べ)です。しかも業種の偏り、採用の集中などもあり、就活生にとって、希望職種への就職はいまだ狭き門。厳しい就職環境なのです。

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