鴻海「シャープとの調印は当面見合わせる」

世紀の大型買収は本当に成立するのか

鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は一筋縄ではいかない経営者だ(撮影:Leon Suen )

経営再建中のシャープは、2月25日9時から開いた臨時取締役会で、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の買収提案を受け入れることを決定。13時55分に資料を開示した。が、鴻海は同日午後、シャープとの資本提携契約への調印をしばらく見合わせると、声明文で明らかにした。前日の24日に「シャープが新たな重要文書を鴻海に示したこと」が理由という。

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鴻海から送られてきたメール

声明文は25日17時ごろ、台湾国内の複数の報道機関に対し、広報責任者・黄欽旻氏の名義のメールで発表された。

声明文によると、シャープが24日朝、新たな重要文書を鴻海側に提示したため、鴻海はシャープ側に対し、「われわれは内容を精査しなければならず、両社の共通認識が成立するまでは調印をしばらく見合わせる」と、25日のシャープの臨時取締役会が行われる前に伝えたという。鴻海の黄氏は本誌の取材に対し、「重要文書がどういった内容か明らかにできないが、24日までまったく示されてこなかった文書であることは間違いない」と答えている。

また声明文は同時に、「われわれは早期に状況が明らかになり、今回の取引が円満な結果を迎えられることを期待している」ともしており、交渉そのものが暗礁に乗り上げたわけではないとの見方を示している。

なおシャープ側は、鴻海側から調印見合わせの通告があったかに関し、「交渉にかかわることなのでコメントは差し控える」(広報)とのみ回答した。 

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