20.8%--高校中退後4年を経てニート状態にある若者の割合《気になる数字》


 高校等への進学率は緩やかな上昇傾向を続け、2008年度には97.8%に達したが、その一方で毎年少なからず中途退学する者がいる。文部科学省調べによると07年度の高校中退者は7万2854人で、在籍者の2.1%を占める。中途退学の事由を見ると、近年「進路変更」に代わって「学校生活・学業不適応」という消極的な理由の割合が増している。それだけに、中退後に満足・適応できる環境を確保できたかどうかが問われる。

先頃公表された09年版「青少年白書」は、04年度中に高校を中退した人を対象に、4年後(今年2~3月)の現状を調査した結果を報告している。これによると、最多は「仕事をしている」だが半数に届かず、しかもこのうち正社員として働くのは3人に1人だ。他方、「仕事には就いておらず、学校にも行っていない」といういわゆるニート状態に近いとみられる人は20.8%。同年代の無業者(非労働力人口のうち家事も通学もしていない人を指し、「ニート」の概念に近い)の割合5.9%と比べ、極めて高い割合である。

ニート(若年無業者)の数は02年以降横ばいで推移し、08年は前年比3.2%増の64万人。当人の意に反して社会参加が容易でないことから、高年齢化の進行も見られる。「中退」を意義ある契機として生かすには、学校を離れても社会から隔絶されないことが大切。現状を変えたいとの気持ちに応える支援が求められる。

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