台南地震でビルが倒壊、手抜き工事が原因か 震源の浅い地震で9つのビルが倒壊
[台湾、台南 (ロイター)] - 2月6日の早朝、大きな地震が台湾を襲い、少なくとも12人が亡くなった。その内のほとんどが17階建ての倒壊した複合ビルのアパートにおり、何人かは夜になっても建物の瓦礫の中で行方不明になっている、と政府の役人は述べている。
アメリカ地質調査所によると地震の震源地は台南の南西43キロメートル (27マイル) で、深さは23キロメートル (14マイル) だった。
17階建て複合ビルが倒壊
救助隊が生存者を捜索するにつれ、台南市の南にある17階建てのアパート「維冠金龍ビル」の構造について疑問が持ち上がっている。旧正月の休暇が始まった現地時間の午前4時頃、マグニチュード6.4の揺れが襲った瞬間、建物の床が折り重なるように倒壊したからだ。
生後10日の女の子を含む死亡者10人は、アパートの建物の中から見つかった。その赤ん坊は父親の腕の中で亡くなっているのが発見された、とメディアは伝えた。
救助隊は、瓦礫の中を捜すため油圧式はしごとクレーンに登り、生存者を安全な場所へと救出。100人以上がそのまま病院へ搬送されたが、多くは軽傷ですぐに退院できた。
18歳の男性が、暗くなったすぐあとに、生きていて意識がある状態で発見された。救助隊は彼を自由にするため、尽力していた。その一方で、30歳の女性と9才の少女、そして一人の男の子の幼児が、生きている状態で救出された、と台湾テレビは述べた。