サウジ、市場シェア維持の戦略は変えず

苦しい経済状況に陥る懸念

 1月22日、原油価格の大幅下落は、サウジアラビアに厳しい経済改革の加速と国民への手厚い補助金削減を迫っている。写真はメッカ均衡で2006年1月撮影(2016年 ロイター/Ali Jarekji)

[リヤド/ドバイ 21日 ロイター] - 原油価格の大幅下落は、サウジアラビアに厳しい経済改革の加速と国民への手厚い補助金削減を迫っている。原油価格がどんなに下がろうとも、政府には市場シェアを守る戦略以外の選択肢がないようだ。

制裁解除に伴うイランの増産で、原油価格は過去最安値をさらに更新する可能性がある。

方針を変える兆しはみられない

原油安によってサウジが苦しい経済状況に陥りつつあることは、政府の歳出削減措置と10年ぶりの国内燃料価格引き上げで既に明らかだ。ただ、政府が方針を変える兆しはみられない。

国営石油会社サウジアラムコのハリド・ファリ会長は21日、サウジアラビアは、原油安でも長期にわたり持ちこたえることができるとし、市場を支援するために単独で行動することはないとの政府方針を繰り返した。

サウジ以外の産油国やシェールオイル企業投資家は、もはやサウジによる市場救済は期待できないだろう。

サウジは昨年12月、2016年の予算案を発表した。原油価格が低迷するなか、歳出削減とともに原油以外の歳入源拡大に取り組み、記録的水準の財政赤字を減らす緊縮策を発表した。

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