未曾有の事態が、私たちの社会を根底から揺さぶっていた2020年春。人けの途絶えた東京の路上で、1人の女性が命を断った。薬物から更生し、自分の人生を始めようと誓った矢先。パンデミックに行く手を阻まれ、力が尽きた。彼女の目には、一体どんな景色が映っていたのか。何を求め、何と戦い、どこに向かおうとしていたのか。(東洋経済オンライン記事「「DV・売春・クスリ」彼女がどん底から見た“光と影”」を参照)
本作『あんのこと』は、実際にあった事件に基づいている。発端となったのは、1本の新聞記事だ。それを読んだ入江悠監督が「自分は絶対これを描かなければ」と直感。担当記者への取材で得た事実ととことん向き合って脚本を紡いだ。そして、ときに悩み、逡巡しつつも彼女の魂に寄り添い、その姿をスクリーンに焼き付けた。
主人公の杏を演じるのは河合優実。2019年のデビュー以来、あまたの映画賞に輝いてきた若手の最注目俳優だ。本作のシナリオと出会った河合は「彼女の人生を、自分が生き直す」と決意。モデルの女性を知る関係者から何度も話を聞き、その生い立ちや暮らしに思いを巡らせた。そして、監督が「河合さんでなければこの映画は撮れなかった」と述懐したほどの圧倒的リアリティーで、杏の苦しみと喜びを完璧に体現してみせた。
杏に更生の道を開こうとするベテラン刑事の多々羅役には、シリアスな人間ドラマからコメディーまでひっぱりだこの名優・佐藤二朗。正義感や愛嬌と、ある種の底知れなさが無自覚に混じり合った完璧な人物造形で、この作品に奥行きと重層性を与えている。
杏と多々羅を取材するジャーナリストの桐野は、日本映画のなかで唯一無二の存在感を放つ稲垣吾郎。ときに傍観者にならざるをえない葛藤は、観客の視線と強く共振する。また、杏を虐待して売春を強いる母親の役には河井青葉。狭い団地で同居する祖母役に広岡由里子。杏に予想外の頼みごとをするシングルマザー役に早見あかりと、実力派が脇を固めた。
6/7(金)の公開に先立ち、映画『あんのこと』の試写会を開催いたします。
皆さまのご応募をお待ちしております。
開催場所 | 東京都港区の試写室 ※詳細は当選メールにてお知らせします。 |
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開催日時 | 2024年5月24日(金)18:30開場/19:00開映予定 (上映時間114分) |
申込締切日 | 2024年5月12日(日)23:59 |
プレゼント内容 |
試写会ご招待 『あんのこと』 出演:河合優実 佐藤二朗 稲垣吾郎 本イベントは、“今日より明日を良いものに”をコンセプトとした東洋経済のイベントシリーズ「TREND CAMP」の特別企画です |
ご招待人数 | 抽選60名様 ※ペアではありません。1名ずつのご招待です |
応募条件 | ・当選者の皆さまには、5月15日(水)前後に登録メールアドレス宛にメールで連絡いたします。 ・関係者各位の応募は抽選対象外となります。 ・本キャンペーンは(株)東洋経済新報社による提供です。 |
参加費 | 無料 |
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