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北朝鮮ミサイル、「1000キロ延伸」の深い意味 再び発射した「火星12」は前回と何が違うのか

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  • 高橋 浩祐 米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員
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ワシントンやニューヨークに届くICBMの発射実験をするならば、中国やロシアの上空を通過させなければいけない。北朝鮮はそうはせず、中国やロシアを刺激せず、千島列島やアリューシャン列島の南部の西太平洋沖に着弾させている。

北朝鮮は7月にICBMの「火星14」を2発発射したが、この際も、7月4日の1発目がアラスカやカナダといった北米の一部しか届かないとの指摘が日米韓で起きたため、同月28日に火星14を再び発射し、飛行距離と飛翔時間と最大高度をあえて高めてみせている。

米本土を直撃できるというミサイル技術の向上をあえてみせたのだ。いずれも高角度で発射することで飛行距離を抑えるロフテッド軌道で発射し、日本上空を越えずに日本海に落下させていた。

「火星13」「北極星3」の実験も行うはず

北朝鮮は2017年に入り、今回の発射で14回19発の弾道ミサイルを発射している。これまでに単段式でグアムを射程に収める中距離弾道ミサイル「火星12」に加え、2段式で米本土まで射程にするICBMの「火星14」を発射してきた。

しかし、これまでの北朝鮮の軍事パレードで登場した3段式のより強力なICBM「火星13」や、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3」はいまだ発射されていない。10月10日には朝鮮労働党創建記念日を控えており、今後はこうした新たなミサイル戦力の誇示が予想される。

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