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中国で引っ張りだこの日本人俳優が見た現実 現地の映画・ドラマ50作品に出演、16年の軌跡

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矢野:2008年から4年間ぐらい湖南衛星テレビで「天天向上」という番組に出ていました。それまでは自分のドラマを見た人たちの視聴者層でしたが、あの番組でバラエティ層にも知名度が広がった感じでしたね。

野嶋:中国で日本の俳優は兵士の役割を演じることが多いと、日本では思われていますが。

矢野:確かに多いです。ただ、それだけでもなく、兵士以外の役割もあります。兵士でも何でも、自分のほうは台本どおりに演じるよりも自分の思いを出していくようにしてきました。そうしないと、海外で一人の外国人がやる意味というのがないですから。黙っていると、黙ったまま進んでしまうが、言えば、変えることができる。

笑いのツボが全然違う

映画、ドラマに加え、バラエティでも活躍(提供:オスカープロモーション)

野嶋:バラエティでは、かなり面白くて愛されるキャラとして人気を集めていました。

矢野:自分は関西人でお笑いは好きなので、基本は楽しんでいくという形でやって、楽しんでもらえたようです。

野嶋:中国語のギャグと関西人の笑いは違いますか。

矢野:笑いのツボが全然違います。関西の笑いは勢いがありますが、中国は言葉の言い回しを使ったユーモラスなお笑いが好まれるので、ちょっと風刺じみた笑いが基本的には多いです。

野嶋:日本のお笑いですと、相方の頭や体を叩くなど、なんらかの動作が伴う笑いもありますが、中国では難しいのではないですか。

矢野:むこうで頭をどついたりすると、会場がシーンとなって、「浩二、なにやってんだ」ということになります。その点は全然違いますね。

野嶋:言葉を使った笑いは、すごく外国人にはハードルの高い笑いです。矢野さんの中国語の能力の高さがうかがい知れますね。

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【「台本通り」ではない中国の作品作り】

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