末澤自身も「ターニングポイントになる作品」と語っていて(※5)、今後も俳優としての可能性が多いに広がったように思うし、吉田監督としても自身の興行成績を更新しそうな勢い。双方にいい影響を及ぼす、幸せな結果の作品となりそうだ。
「Aぇ! group」と「なにわ男子」それぞれの特色の違いが表れた結果
冒頭で触れた通り、『mentor』の翌週には、なにわ男子・道枝駿佑主演の『うるわしの宵の月』が公開され、興行成績ランキングで初週4位にランクインするヒットになっている。こちらは同名の人気少女漫画が原作の恋愛モノだ。
道枝は近年、恋愛小説を原作とした『今夜、世界からこの恋が消えても』をはじめ王道の恋愛映画の主演作が、デビュー後の5年間だけで3本も公開されている。
Aぇ! groupとなにわ男子は同じ関西ジュニアの出身で結成時期も近い。それぞれ、先輩のSUPER EIGHTのメンバーである大倉忠義と横山裕が結成当初からプロデュースを行ってきたグループで、なにわ男子はアイドルの王道を、そうではない道をAぇ! groupが通ってきたという印象だ。
違うからこそ、重ならず、2組ともが人気を博している。そして、それぞれグループとしての歩んできた道、特色の違いが、映画においても出演作品の色やヒットの仕方にも表れているようで興味深い。
道枝駿佑と末澤誠也。WEST.解散で揺れる関西勢だが、Aぇ! groupとなにわ男子の2組が、それぞれ色の違う演技のできる俳優を生み出した。これは、この数年のプロデュースの上手さやメンバーの努力の結実の上に成り立った、新たな、かつ盤石な安定状態に思える。
さらに言えば、重岡も『溺れるナイフ』ほどにハマる作品にまだ出会っていないだけとも言え、関西のグループのセンターに立つことの多かった3人の“映画俳優”が今後生み出していくものに、大いに期待が持てる状況と言っていいだろう。
【参考・引用文献】
※1:「磯村勇斗×末澤誠也、不穏な空気と不気味さが癖になる衝撃作『mentor』で剥けた皮『役者・末澤誠也がいる』【ロングインタビュー】」(「FILMAGA」26年10月8日配信)
※2:「童貞描写が巧い監督は実はジャニーズがお好き 吉田恵輔インタビュー」(「永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー」16年5月28日配信)
※3:「映画『mentor』記者会見&舞台挨拶に磯村勇斗&末澤誠也W主演コンビと吉田恵輔監督が登壇! 第26回台湾・高雄映画祭出品 記者会見&舞台挨拶<イベントレポート>」(「アンコール」26年10月26日配信)
※4:「【吉田恵輔監督に聞く】映画『mentor』制作秘話―磯村勇斗×末澤誠也×綾野剛の起用理由と意外なラストの裏側」(YouTube「ciatr シアター/ワンスクリーン」26年10月24日配信)
※5:「メンター対談|末澤誠也×浜中文一」(YouTube「avex pictures」26年10月12日配信)


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