一方で、月に約4万円は芸人仲間との飲み代に消える。また、趣味のサバイバルゲームやキャンプの道具もついつい買ってしまう。
「何に使っているかわからないぐらい、いつのまにか減っている。家計簿をつけないといけないとは思っているのですが……」
毎月2万円ほどは貯金に回しているそうだが、現在の貯金はわずか50万円ほど。知り合いの芸人にお金を貸しているほか、年に数回の仲間との旅行で思う存分散財するせいだ。
「旅行だけが息抜きで楽しいんです。そこは惜しみなく使ってしまいますね」
実家には「1円も入れていない」
将来への備えが十分とは言い難い。しかし、家賃と光熱費に追われる一人暮らしの芸人とは、生活の前提が大きく違う。
「実家への生活費は1円も入れてないです」
家賃も電気代も、基本的には両親の負担だ。親から生活費を求められたこともない。両親の生活空間は主に下の階。夜勤中心の生活で朝に帰って昼間に眠り、夕方に起きてまた出勤する。帰宅後に家族と顔を合わせず、そのまま4階の自室へ向かうことも珍しくない。
「家は、ほとんど寝に帰っているようなものですね」
食事も基本的には別だ。たまに作り置きがあれば食べるが、それも「食べないと申し訳ないから」という程度。近くに住む姉夫婦が子どもを連れて訪ねてくると、下の階には一家だんらんの声がする。その光景を横目に、しまだだーよさんは仕事へ出る――。
「自分だけ違う家に住んでいる感じ。でも、お互いに干渉しないからこそ喧嘩やトラブルはないです」
ここまでの話を聞くと、やはりぬるま湯に浸かる生活を送っているように感じる。しかし、さらに彼の想いを深掘っていくと、本音も垣間見ることができた。
続く後編では、そんなしまだだーよさんが抱える葛藤や将来のビジョン、芸人を続ける理由についてお届けする。


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