自民党の旧安倍派幹部で現在は無所属となっている世耕弘成衆院議員の復党問題をめぐって、同党の党紀委員会の審査が“迷路”に入り込んでいる。「年明け以降も結論を出せないまま、宙ぶらりんの状態が続く可能性」(同党幹部)が強まっている。
同党の参議院幹事長だった世耕氏は、旧安倍派の“裏金問題”で離党勧告処分を受けて離党した。2024年の衆議院選挙では、参院から鞍替えして和歌山2区に無所属で出馬して当選。今年2月の衆院選も無所属で圧勝した。
もともと同氏は高市早苗首相と親密な関係で、昨秋の総裁選では「旧安倍派の参院議員を高市支持で取りまとめた」(自民党幹部)とされる。それだけに、自民党内では「復党問題を審査する党紀委も、高市総裁の意向を忖度(そんたく)して、速やかに世耕氏復党を認める」(同)との見方が少なくなかった。
2度目の党紀委でも「決着先送り」のワケ
しかし、特別国会閉幕後の8月6日に開催された党紀委の審査で復党は認められず、党役員・内閣改造人事を受けた10月15日の同委でも復党反対論が相次ぎ、「決着先送り」となった。
その背景として、自民党内では「選挙区での、二階俊博元幹事長との“紀州戦争”による遺恨や、党内の“裏金議員”批判の根強さ」(自民党幹部)を指摘する声が少なくない。来秋の自民党総裁選をにらんだ党内権力闘争の要因の1つになりつつあるとの見方もある。
これらの事情から、「当面は世耕氏復党問題の決着が見通せない」(同)状況となっている。


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