また、利用者だけでなく、施設のスタッフに楽しんでもらうことも狙いだ。SNSで話題になった曲なら若い世代もリズムに乗りやすい。スタッフが楽しむ姿を見れば、利用者もその場の雰囲気に引き込まれる。こうして、介護をする側・される側が一緒に楽しめる空間ができあがっていくのだ。
イベント開始から20分が経過したころ、一度曲が止まり、GENさんとSUさんのMCが入った。ポップなトークで会場を沸かせながら「ちょっとね、盛り上がりすぎて皆さん疲れたと思うので。一回呼吸を整えましょう」と呼びかけた。
全員で深呼吸を3回くり返し、クールダウンの時間を挟む。これもまた、ロマンディスコならではの光景だろう。
スクリーンに映し出される“思い出の写真”
深呼吸の後はGENさんがDJを務め、昭和〜平成の歌謡曲で会場を盛り上げた。『UFO』(ピンク・レディー)、『さそり座の女』(美川憲一)、『すみれSeptember Love』(SHAZNA)など、懐かしの名曲が続く。客席を見ると、曲が変わるたびに口ずさむ人の姿が見えた。
イベントが終盤に差し掛かると、アップテンポの曲から一転、ゆったりとした曲が流れ始めた。『とんぼ』(長渕剛)、『瀬戸の花嫁』(小柳ルミ子)を経て、「そんな〜時代も〜あったねと……」という歌声が聞こえてくる。中島みゆきさんの『時代』だ。
会場がしっとりとした空気に包まれる。それと同時に、ステージのバックスクリーンに写真が映し出された。
まるで結婚式のエンドロールのように、利用者にゆかりのある人物写真が次々と流れていく。これらの映像は、ロマンディスコを主催するチームの1人で、VJ(ヴィジュアルジョッキー)を務める映像投影社が手がけている。事前に施設から共有された写真を編集し、上映しているのだ。


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