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「すれ違い困難な"豪雪秘湯"」 29歳で楽天チアに転身した彼女はなぜ「無期限休業の名湯」の再生に名乗りを上げたのか

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紅葉と夏油温泉観光ホテル
元・楽天チアリーダーの女将はなぜ温泉の再生に名乗りを上げたのか?(写真:GETO Village提供)
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2019年に球団を卒業した後も東北にとどまり、縁ができた岩手県北上市と仙台市の2カ所に拠点を持ちながら、スポーツインストラクターなどとして活動した。北上市で出会ったのが、友人に連れられて行った夏油温泉観光ホテル。「ブナの原生林に囲まれたお湯に浸かると、内側から力が湧いてくるんです。子どものころからアトピー体質に悩んできましたが、ここのお湯に入った後は、体調が良くなり体質も改善されていくのを感じました」。すっかりこの温泉のファンになってしまった。

「事業を起こしたい」社会人大学院での出会い

当時はフリーランスだった村岡さんが「いつか自分で事業を起こしたい」。そう考えて参加したのが、事業構想大学院大学仙台校の「次世代みちのく地域イノベーター養成プログラム」だった。東北の地域課題と向き合い、新しい事業を構想するという講座で、東北でフィールドワークしながら、様々な地域課題に触れ、解決するための事業アイデアを考えるものだった。

このプログラムの運営側にいたのが、木村さんだった。NEXCO東日本から出向して仙台校の立ち上げにかかわり、コーディネーターとして研修内容の設計や受講生とのやりとりを担当していた。プログラム終了後には、村岡さんの強い勧めで受講生有志らとともに、夏油温泉観光ホテルに宿泊したこともあった。

「地域での複業は本人にとっても所属企業にとっても大きなメリットがある」と言う木村祐輔さん(写真:hana ozawa撮影)

新卒以来、NEXCO東日本(入社当時はJH、日本道路公団)という大手インフラ企業でキャリアを積んできた木村さんは、事業構想大において、地域共創を生むために東北地方の自治体や経営者のところに何度も足を運び、経営者たちと対話するうち、地方に対する見方が変わっていったという。「とりわけ、北上の経営者は熱い志を持った人が多く、大きな刺激を受けました。こういうおもしろい地域で自分も何かやってみたい。事業構想を支援する側の私が、自分でもやってみたくなったんです」と木村さんは笑う。

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