もちろんXの反応にもあったように、警視のまま特命係に復帰することが組織として可能なのかということがある。そのあたりは工夫が必要だろうが、右京も元々警察庁のキャリアなので、それを生かす手もあるだろう(その場合、特命係の組織上の位置づけも変わる可能性があるが)。
これまで特命係は政財界や官界の大物と事あるごとに対峙してきた。season25の初回スペシャルでは、とうとう現役総理大臣と特命係が対峙する展開であることが発表されている。
同じように、神戸尊が復帰したからには、警察上層部と本格的に対峙し、事件の解決を通じて警察組織の改革を実現するような特命係の活躍も見てみたい。その場合は首席監察官の大河内春樹(神保悟志)の活躍の場も増え、特命係の味方のようで怪しいところもある甲斐峯秋(石坂浩二)や社美彌子(仲間由紀恵)もキーパーソンになるだろう。
『相棒』は「もっともっと、圧倒的なものになる気がする」
もちろんこれはあくまで私見である。そもそもどのような経緯で相棒の交代が起こるのかはまだまったく明らかにされていない。及川光博のコメントにもあったように、尊が何かやらかして特命係に左遷されるというごくシンプルなパターンかもしれない。
だがつい深読みしたくなるのが、3代目相棒の甲斐享に絡んだ「ダークナイト事件」のように、まったく予想もつかないことが起こってきた『相棒』というドラマの尽きない魅力だろう。
『相棒』史上屈指の人気キャラクターである警察庁長官官房室長・小野田公顕を演じた岸部一徳は、かつてインタビューで、守りに入るようなことをしなければ、『相棒』は「もっともっと、圧倒的なものになる気がする」と語っていた(『オフィシャルガイドブック 相棒』)。
今回の相棒交代のニュースがもたらしたファンの大きな驚きこそが、『相棒』がまだ守りに入っていない証しだろう。これまでの物語や登場人物をより知ったうえで見れば、season25がいっそう味わい深いものになることは間違いない。



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