エクステリアデザインも、市場の嗜好性をよく考えたものといえる。個性(ばかり)を追求した結果の奇矯なところはなく、曲面による光の変化を利用したオーソドックスな手法だ。オーソドックスな手法であるがゆえに一番難しいのは、自動車デザインでも同様。e SKYでは内側の力によって張り出しているような印象のフロントが魅力的だ。
そこに組み合わされたグラフィカルな意匠のLEDをケースに入れたヘッドランプが、ぱっと見でe SKYを印象づけている。スズキではこのシグネチャーランプのデザインをあえて、「デジタル感」とする。7セグメントディスプレイに準じたデザインで、ある層の眼には、ちょっとレトロな親しみやすさと映るかもしれない。
さらに「キャビンを軽やかにする」という意図と説明されるフローティングルーフの意匠を採用。各ピラーをブラックアウトすることで、実際は1625mmの車高も高さを意識させない。ただし、サイドウインドウ下の“ショルダー”と呼ばれる車体の部分は、張り出し感をある程度強調。目的はボディの厚さを感じさせ、乗る人に安心感をもたらすことだ。
スズキとして初の軽EVは受け入れられるのか
市場性については、予想が難しい、とスズキではする。
EVの「e VITARA(ビターラ)」を発売した際は、「EVをよくご存じのお客様にご購入いただいたケースが多かった」とスズキの担当者。e SKYは、ここでも書いてきたとおり、軽のガソリン車ユーザーがターゲットのため、売る側の努力が求められる。


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