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ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

凄まじい熱意に大学側も折れた…早大生コンビが構内に出店「油そば」前例がないと職員困惑もこぎつけた"出店の舞台裏"

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石油王 早稲田大学 田代蒼太さんと加藤大志さん
早稲田大学の理工キャンパスで「石油王」を営んでいる田代蒼太さんと加藤大志さん(写真:筆者撮影)
  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
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最近は友人が経営するバーでも働き始めた。キッチンカーでは商品を渡す瞬間しかお客さんとコミュニケーションが取れないが、カウンターの店ならもっとお客さんと話せる。その面白さにも気づいた。

無骨な印象の理工キャンパス。そこにキッチンカーがあるのは少し不思議な光景だ(写真:筆者撮影)

それでも、「石油王」の未来には、少し夢のある話もある。

後輩が店を引き継ぎ、早稲田大学の新しい食文化になっていくかもしれない

「2代目、3代目と後輩に継いでもらって、18代目石油王くらいまでいったら面白い」

学生が卒業して、後輩が店を引き継ぎ、またその後輩が次の世代に渡していく。そうなれば、「石油王」は一人の学生が始めたキッチンカーではなく、早稲田大学の新しい食文化になっていくかもしれない。

「軽油」「レギュラー」「ハイオク」の先に、さらに新しい油が生まれている可能性もある。

田代蒼太さん(右)と加藤大志さん(左)。行動力と食への愛が素晴らしい二人組だった(写真:筆者撮影)

何より面白いのは、学生2人の「油そばを食べたい」というシンプルな思いから始まった話が、土地を探し、法務局で所有者を調べ、大学と交渉し、商品を開発し、実際に100杯以上を売るところまで来ていることだ。田代さんの粘り強さがなければ、ここまでたどり着かなかっただろう。

そして同時に、大学側が「前例がないからダメ」で終わらせず、学生の熱意を受け止めたからこそ、この店は生まれた。

自由でバンカラな気風が残る早稲田大学。学生の熱意に応えた器の大きさにも胸を打たれた(写真:筆者撮影)
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「学生が大学構内で商売をする」というその言葉の響きだけを聞けば、ずいぶん自由な話に思える。しかし、その自由を実現するには、学生自身の行動力と、それを受け止める側の懐の深さが必要になる。「石油王」は、そんな早稲田らしさを象徴するお店なのかもしれない。

油そばを食べに行ったはずなのに、食べ終わったあとに残るのは、妙に爽やかな学生たちのバイタリティと、「やりたい」と言えばまず動いてみる早稲田という場所の面白さだった。

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