――学校側が英語入試を増やす理由は何だと思いますか?
相佐:理由は3つあると考えています。1つ目は、2020年度から小学5・6年生で英語が正式な教科になったことです。小学校で学ぶ教科を入試で問うのは、むしろ自然な流れです。
2つ目は、6年後の大学入試です。英検を持っていれば英語の試験が免除されたり、満点として換算されたりする大学が増えています。中高一貫校にとって、入学時点で英語の土台がある生徒は、6年後の進学実績を支える存在なんです。
――僕もよく言っているんですが、今は英検を持たずに難関大学を受けるのは、戦略上ほとんどあり得ない時代です。
相佐:まさにそうです。そして3つ目が、英検が「全国共通の物差し」であることです。学校が英語の問題を独自に作って採点するのは大きな負担ですが、英検の級なら誰がどこで取っても同じ基準で力を示せます。算数は得意だけれど理科・社会の暗記が苦手、という子が英語で力を示すこともできる。4教科では測りきれなかった力を、公平に拾い上げられるわけです。
「級」から逆算して学校を見る
――最後に、英語入試を考えているご家庭へのアドバイスをお願いします。
相佐:まずは、級から逆算して志望校を見ることです。英検の級だけで判定する学校もあれば、当日の英語試験や面接を課す学校もあります。「何級があれば、どの学校のどの入試で使えるのか」を早めに調べておくと、無理のない計画が立てられます。
それから、英検を「受かって終わり」にしないことです。級と、大学入試で点を取る力は必ずしも一致しません。取った級を出発点として、読書や多読など次の学びにつなげてほしいですね。
――英語入試は、子どもの得意を生かす新しい選択肢なんですね。
相佐:はい。「わが子の受験に英語なんて」と身構える前に、まずは英検の過去問を親子で開いてみてください。そこに並ぶテーマについて「あなたはどう思う?」と話してみる。それが最初の一歩になるはずです。
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