つまり、メディアが今シーズンのドジャースと大谷選手は「どう扱えばいいのか困っている」ということ。もし他の選手が不調に陥ったらネット上にアンチ記事が飛び交うのでしょうが、「国民的ヒーローの大谷選手は、よほどのことがなければ叩けない」というニュアンスがあり、活躍しなければ記事を量産できない一因となっています。
ここ2年は、テレビが朝から夕方まで情報番組でメイン特集を組み、ネットメディアも記事を量産。なかには「ゴールデンタイムの人気番組を急きょ休止して、午前中に行われた試合を録画放送して批判を浴びた」というケースもありました。
あまりの頻度と量の多さに「もう見たくない」「うんざり」「嫌い」などの声が上がり、“大谷ハラスメント”というフレーズが発生。何の罪もない大谷選手に負担をかけるような状態が2年連続で続きました。
今年はそんな前2年とのギャップが大きく、「数字を獲れそうかどうか」で対応を変えるメディアの無責任さを感じさせられます。あまりに“視聴率ファースト”や“PVファースト”になっていないか。もし大谷選手とドジャースによって“視聴者ファースト”や“ユーザーファースト”ではない姿勢が明らかになっているとしたら、メディア全体の信頼感を損ねているのかもしれません。
ドジャースの試合より「WBC」が好きな日本人
さらに今シーズンを取り巻く背景として忘れてはいけないのが、3月に開催されたWBC。壮行試合も含め日本での試合が多く盛り上がったばかりだけに、ライト層の中には「日ごろなじみの薄い選手ばかりのドジャースの試合は、故障の影響で大谷選手が活躍しないのなら、今年は見なくてもいい」という人もいるのではないでしょうか。


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