あらためて驚かされるのは、大谷選手がポストシーズンに出場するのは今シーズンで3回目にすぎないこと。ロサンゼルス・エンゼルスに所属した18年から23年の6シーズンはポストシーズンに出場できなかっただけに、日本人がわずか2年で「出るのが当然」という感覚に変わったことに気付かされます。
さらに「ドジャースが勝ち進むのは当たり前」「ワールドシリーズにはいくだろう」という感覚のコメントが多いことも、ここまで盛り上がりが感じられない理由の1つでしょう。「ドジャースなら地区シリーズやリーグ優勝決定シリーズは勝ってくれるだろう。いや、勝ってくれるはず」という楽観的なムードが感じられます。
大谷選手はそんな常勝を求められる戦力のチームで中心となっているだけでも凄いこと。しかも投打二刀流で出場していることの凄さを忘れて活躍を求めるような残酷さを感じてしまいます。特にライト層は「大谷選手のファン」ではなく「活躍する大谷選手のファン」というニュアンスの人が多く、さらに言えば「ドジャースを応援したい」のではなく「大谷選手が活躍するドジャースを応援したい」のかもしれません。
そんな世間のムードに応えてドジャースと大谷選手がワールドシリーズに進出し、一定の活躍を見せたら盛り上がりは増していくでしょう。もしその相手が村上宗隆選手の所属するシカゴ・ホワイトソックスなら、一気に注目度は増し、ここ2年の盛り上がりに近付く可能性もありそうです。
今年は「大谷の扱いに困る」メディア
ここ2年ほどの盛り上がりが感じられない理由として、もう1つあげておきたいのがメディアの扱い方。
前述したように、試合のテレビ放送が十分ではなく、大谷選手は故障の影響で不調が続くなど、ライト層の注目度が上がらない中、「大きな特集を組む」「記事を量産する」ことが難しい様子がうかがえます。


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