完成したのは延床面積64.74平米の2階建て。以前の80平米のマンションよりも全体的にコンパクト。間取りも1階のLDKのほかには、2階の仕事スペースと寝室だけのシンプルな1LDK。しかし、ほぼワンルームのような開放的な間取りは狭さを感じさせず、一人で暮らすには十分に快適だ。
プランニングの際、りさねーぜさんが最もこだわったのが生活動線。家を建てた当時は毎日出勤していたため、朝のあわただしい時間を効率的に動くことはとても重要だった。
「洋服を収納するクローゼットを2階の寝室ではなく、1階に設けたのが大正解。2階で朝、目が覚めたら、階段を降りて、洗顔も着替えも朝食も全て1階で完結します。起きてから家を出るまでの間に階段を上がったり下りたりしなくていい生活動線が、家を建ててから10年がたつ今も、一番気に入っているところです」
キャットウォークやコンパクトなキッチンなど注文住宅だからかなえられること
りさねーぜさんの住まいには、ご自身やペットたちが快適に暮らせる工夫がいくつも取り入れられている。猫たちのためにリクエストしたのは、リビングと2階をつなぐキャットウォーク。長い間猫と暮らしている経験から、幅や高さはりさねーぜさんが決めたという。
キッチンは、一人で料理をする際にちょうどいいコンパクトなスペースに納めた。以前のマンションは独立型のキッチンで、料理をしながらほかのことがしにくかったが、今はテレビを見たり、ペットたちの様子を見守ったりしながら料理や洗いものができる。
住まいへの夢をかなえるだけでなく、自分にとって不要なものをあえて削ぎ落とし、シンプルな住まいにできるのも注文住宅の魅力だろう。りさねーぜさんの場合、「あったらいいかも」「家を建てたらこんな暮らしをするかも」といった要素は省くことを心がけたそう。
「例えば、浴室の窓。朝や昼間の明るい時間帯に、自然光の中でお風呂に入るのは気持ちがいいだろうなと思ったのですが、そもそも、お風呂に入るのは私の場合は夜。マンションに住んでいたころも窓がないお風呂に不便を感じたことがなかったので、システムバスは価格が少し安くなる窓のないタイプに。庭に木があったらいいかも、とも思ったのですが、よく考えてみると手入れが大変。ご近所の庭の緑を眺めて満足しています」
そのほか、あっても使わないと判断したベランダも省略。リビングから直接庭に出ることはないので掃き出し窓も省略し、床は天然木よりも手入れが楽な合板を選択した。
「他人からどう見られるのかではなく、自分がどんな暮らしをしたいのかを基準に考えて建てた結果、家はとても快適です」

