血液検査では、特定のアレルゲンに対するIgE(アイジーイー)抗体の量を調べます。日本では比較的手軽に受けられるため、多くの医療機関で行われています。一方、皮膚検査(プリックテスト)は、アレルゲンを皮膚に少量付けて反応を確認する方法です。小児科や皮膚科で行われることが多い検査です。
これらの検査でわかるのは、そのアレルゲンに対して体が反応する「感作」が成立しているかどうかです。ただ、検査で陽性だったからといって、必ずしも症状が出るとは限りません。実際にアレルギー症状が起きるかどうかは、問診の内容とあわせて総合的に判断されます。
食物アレルギーや一部の薬剤アレルギーでは、「負荷試験(誘発試験)」を行うこともあります。これは、原因として疑われる食物や薬剤を少量ずつ摂取したり投与したりして、実際に症状が現れるかどうかを確認する検査です。
食物アレルギーの場合は診断のためだけでなく、どのくらいの量で症状が出るのかを確認する目的でも行われます。
負荷試験は専門的な設備や人員が必要なため、すべての医療機関で実施できるわけではありません。また、過去に重いアレルギー症状を起こしたことがある場合には、安全面を考慮して実施しないこともあります。
専門医でも難しいアレルギーの診断
毎週、多くの患者さんが私の外来を訪れます。
アレルギー診療の難しさは、症状の現れ方が人によって大きく異なることにあります。同じ病気でも症状や重症度はさまざまで、同じ患者さんでも、そのときの体調や環境によって症状が変わることがあります。
アレルギーには「これさえ飲めば治る」という万能薬があるわけではありません。そのため、1人ひとりの生活習慣や生活環境を丁寧に確認しながら、症状を引き起こす要因を探り、対策を考えていくことが大切になります。


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