千木良氏が責任を示した形だが、いまなお火は燃え尽きていない。9月28日には韓国の芸能メディアもAdoさんの出演をめぐる反発を報じ、騒動は海を越えた。SNSユーザーからは、「顔出しなし」のスタイルを保ちつつ、単独公演ではないライブに出演する以上、こうした事態は再び起こり得るといった懸念が出続けている。
看板は「K-POP」、Adoは"よそ者"だった
ネットの反応を見ていると、最大の炎上ポイントは、Adoさんが「イベントの主題と離れた存在」と認識されたことにありそうだ。そもそもイベント公式サイトには、「世界を熱狂させるK-POPアーティストがベルーナドームに集結」とのキャッチフレーズがおどっていた。
もっとも、2日間の公演には、YOASOBIのikuraとして知られる幾田りらさんや、指原莉乃さんがプロデュースするアイドル「=LOVE(イコールラブ)」、AAAのSKY-HI(日高光啓)さんがプロデュースする「BE:FIRST(ビーファースト)」といった、日本発のアーティストも登場している。
また、主催者側から見れば、Adoさんを大トリに据える理屈は立つ。Adoさんは、国立競技場で単独公演を開き、国内最大級のフェス「サマーソニック」では、日本人女性ソロとして初めてヘッドライナーを務めた。集客力と格でいえば、出演者の中でも最上位クラスだ。
とはいえ、あくまでK-POPがイベントの主題である。格は一番上でも、アウェーの客席でそれがそのまま通用するとは限らない。Adoさんや事務所にとってはオファー通りの出演だったとしても、異質な存在に映ったのは当然だ。
つまり、バッシングが起きた主な要因は、観客が思い描いていた公演とのズレ、いわば「異物感」にあったと筆者は考える。そのギャップを埋めるべく、主催側などが事前に対応していれば、ここまでの炎上にはならなかったはずだ。


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