さらに2度目となる脳梗塞のような症状が出てしまう。再び救急車を呼ぶと、前回とは違う中野区の東京警察病院に搬送された。そこでは、後に「一生頭が上がらないほど感謝している」医師たちとの出会いが待っていた。
難病認定に「よかった!」の声
初めは脳梗塞と症状が似ている一過性脳虚血発作だと説明されたが、その後、担当医は脚の異変に気がついた。
検査を重ねた担当医は、「同年齢の女性に比べて若干、脳室が大きい」ことに気がついた。そのことからサルコイドーシスの可能性を鑑み、難病認定を視野に入れて、東京大学医学部附属病院への転院を提案した。
この時期、歩行障害に加えて排泄障害も始まりだしていた。幸子さんはこの頃のことを「自分に何が起きているのかわからないことがつらかった」と振り返る。
外出や人に会うことはおろか、家事もできなくなり、「なまけものだと思われるのではないか」と、生真面目な性格ゆえの心労も重なっていた。
25年の初め、約2カ月におよぶ東大病院での検査と治療の準備を続けたある日、担当医からサルコイドーシスの認定が出たと告げられる。思わず、「よかった!」と声が出た。
「難病と言われて喜ぶのも変な話ですけど、体の状況がわかったことがうれしくて。先生も一緒に喜んでくれました」
生体検査の結果、幸子さんのサルコイドーシスの発端は、左目上の「アザのようなできもの」だったことも判明した。


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