「でもこの病気になって、違和感をそのままにしていたことが一番いけなかった、と痛感しています。病院に行かない限り、どういう先生が自分にとって合うのかもわからないし、健診を受けなければ、自分の状態を数値で知ることもできない。病院を避けていたことは間違いだったと、今は思っています」
落ち着いた様子で語るが、どれほどの悔しさかと想像し、胸が痛む。ほかのサルコイドーシス罹患者のなかには、定期健診をきっかけに早期発見し、比較的軽症のまま治療を続けている人もいるそうだ。
めまい、帯状疱疹、激やせ…次々にやってくる不調
57歳を迎えた21年頃からさまざまな不調が重なるようになる。
ある朝、起き上がることもできないほどのめまいに襲われた。耳石が剥がれて起こる、良性発作性頭位めまい症。事務職でフルタイム勤務だったこともあり、さすがに病院に行った。
治療期間を経て回復するも、しばらくすると今度は帯状疱疹に罹患し、またも病院へ。帯状疱疹は数カ月後に2度目の罹患も経験する。続いて、原因不明の食欲低下に襲われた。
「空腹すらあまり感じなくなって、好物なら少しは口にしたけど、でも前みたいな量が食べられず、どんどんやせてしまいました」
大きなマスクをして仕事は続けていたが、健康的だった体重が47キロになり、それに伴い体力も低下。愛娘が暮らすアパートにも、急な階段を理由に行けなくなってしまうほど力を失っていく。


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