有料会員登録
ライフ

始まりは左目の小さなアザ…原因不明の難病「サルコイドーシス」で日常を奪われた女性(62)が悔やむ"病院を避けた過去"

10分で読める
サルコイドーシス 患者 短冊
一日中ベッドの上で過ごす幸子さんが、短冊に七夕の願いを記した(写真:澤田幸子さん提供)
2/8 PAGES
3/8 PAGES

53歳だった2017年の秋頃、左目の上あたりに少し赤い「小さなアザのようなできもの」ができた。

「顔だから嫌だなあとは思ったんですけど、ホルモンバランスが変わる年齢でもあったし、体は元気だったので、そのままにしていました」

日々忙しくしていると、自分のことを後回しにしてしまう人は少なくない。「しなくてはいけないこと」が無限にあり、体が問題なく動くのであれば、痛みもない小さなできもので病院に行かなくとも不思議ではない。さらに幸子さんは、もともと病院が苦手でもあった。

「そのうち行くね」と言いながら、あっという間に数年

なかなか治らないそれを見て、身近な人たちが病院を勧めるたび、「そのうち行くね」と答えながら、あっという間に数年が経過してしまった。

「左目の上を触ると、ほんの少し膨らみがあって、表面はざらっとしていました。数年で一回りくらい大きくなった気もしたんですけど、世界がコロナ禍になったのでいっそう病院が遠くなってしまって……」

病院は苦手だったが、30歳のときに母親を看取って以来、食べるものには誰よりも気を遣ってきた。病気にならないように、健康な食事をすること。それが母と交わした約束だったからだ。

長年、自分を律し、管理できている。「私は大丈夫」と信じていられた。万が一、威圧的な医師に当たって嫌な思いをするかもしれないと想像すると、定期健康診断にも足が向かなかった。

4/8 PAGES
5/8 PAGES
6/8 PAGES
7/8 PAGES
8/8 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数