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施設で"薬漬け"となった認知症の父親を呼び寄せ介護…群馬「温泉病院」に赴任した50代医師が"現代の湯治"に込める思い

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温泉プールで患者さんと話をする岡田医師
温泉プールで患者さんと話をする岡田医師(写真:筆者撮影)
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通常、整形外科医の仕事は手術やリハビリの指示が中心だ。しかし岡田医師は、それだけにとどまらず、患者の全身を診ている。「この患者さんは、もしかしたらうつ症状があるかもしれない」と感じたときには、抑うつ度を測定するスケールを用いて評価し、じっくり時間をかけて相談に乗ることもある。

「最後は人間対人間の勝負だと思うんです。究極は『この先生になら命を預けられる』と思ってくれる人を増やすこと。それが医師としての価値なんじゃないでしょうか」

温泉療法しかり、うつ相談しかり。診療報酬だけでは評価されにくい取り組みにも力を入れられるのは、「温泉保養地」を目指した創業家の理念を今も受け継ぐ病院ならではなのだろう。

患者を診る岡田医師(写真:筆者撮影)

患者や家族が使える宿泊スペース

院内を歩いていると、入院病棟とは違うフロアがある。

「せせらぎ」と呼ばれる宿泊エリアで、入院患者以外も滞在できるという。事務局によると、退院後の人や遠方からの外来患者、家族、そして初診の人も利用できる。必要と判断されれば温泉プールでのリハビリも可能で、まさに湯治場のようである。

部屋は8室あり、6畳の居室に広縁がついた、旅館のような造りだ。もともとは豪雪地帯の高齢者が冬を越すため、さらに入院患者の増加に備えて整えられた施設だという。

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