法学部はなかったが、公務員や教員を目指す学生が多く、法学の授業もあった。
大学ではサークル活動に打ち込んでいた舛田さんだったが、憲法の授業をきっかけに、法律に対する見方が変わったという。
「法律って、基本的にルールだから『個人が従わされるもの』といったイメージでしたが、憲法の講義を聞いて、公権力と戦って不当な人権侵害を救済できる『個人が武器として使えるもの』なのだという発想に興味を持ちました」
「サラリーマンは向いていない」と就職活動はせず、2006年の卒業後に司法試験の勉強を開始。2008年に旧司法試験に合格した。
偏差値や学歴を意識せずに選んだ大学で、その後の人生を決める「出会い」があったわけだ。
司法試験を突破した後、学歴はどこまで関係する?
では、法律家の世界で「学歴」はどれほど意味を持つのだろうか。
高度な言語能力や事務処理能力が求められる以上、「最低限必要な能力はある」と前置きしたうえで、舛田さんはこう話す。
「ロースクール、司法試験、二回試験(司法修習の修了試験)でフィルタリングされてしまうので、その後の人について、学歴はあまり関係がない。そこを突破している時点で、一定の能力があるでしょうという見方だと思います」
もっとも、「なんで福島大学?」「なんで法学部のない大学から?」と聞かれることはよくあるという。
それでも、少なくとも弁護士として働く中で出身大学によって序列をつけられていると感じたことはない。学歴の話が出るとしても、「飲みの席の、酒の肴」くらいだという。
現在では、理系学部出身など、法学部をルーツとしないで、それぞれがバックグラウンドを実務に生かしている弁護士も少なくない。

