舛田さんが指摘するのは、福島大学が原発事故や放射能に関する研究に取り組む背景だ。原発事故が起きた福島にある大学として引き受けてきたテーマであり、単純に偏差値の物差しで語れるものではないという。
「そこにまったく無配慮で、考えが及ばずに『触らせたくない』という言い方をした。要は、『頭の悪い大学』に難しいことをやらせたくない、という趣旨でしょう。冗談にしていいところと、しちゃいけないところはあります」
家を出たくて選んだ「個人寮のある国公立」
動画は、偏差値をもとに大学をランク付けし、福島大学を「国公立最下位」として取り上げていた。
一方、舛田さん自身の大学選びに、大学の「格」や偏差値へのこだわりはほとんどなかった。
東京都八王子市の出身で、2002年に受験・入学するまで福島を訪れたこともなかったという。当時は特に志望する職業もなく、大学は現実的な条件を重ねて選んだ。
まず一人暮らしをするため実家を出たい(から、実家からは通えない距離の大学)。進学先は国公立。そして、安く暮らせる学生寮があり、できれば個室がいい。
条件を絞り、関心のあった社会学を学べることや、何かあったときにはその日のうちに実家に帰れる距離であることなどを加えていくと、福島大学が残った。

