そんな本シリーズには、映画業界における大きな功績がある。90年代から00年代初頭は、映画といえばハリウッド大作であり、現在とは逆の洋高邦低の市況が続いていた。そんな時代に邦画ブームを巻き起こし、いまに続く邦高洋低の市場環境をデフォルトにした作品のひとつになる。
同時に、興行成績でも金字塔を打ち立てたシリーズであり、その後のテレビ局が製作するドラマ劇場版の全盛期の象徴にもなるなど、まさに一時代を築いた実績を誇る。
これまでのシリーズ全8作品の累計興行収入524.1億円、累計動員数3863万人。テレビドラマの劇場版シリーズとして他に類を見ない規模の人気と歴史を誇る。
上映中は随所に笑い声が湧き起こる
そんなシリーズの14年ぶりの新作が『踊る大捜査線 N.E.W.』だ。
舞台は26年の東京。前作で湾岸署刑事課の強行犯係長だった青島は、警視庁捜査第一課の刑事になっている。そこで描かれるのは、ふたつの事件。元警視庁副総監の孫の誘拐事件と、3Dプリンター拳銃を使用した連続殺人事件だ。
前者は爆破予告から新宿近辺を巻き込む大騒動となり、後者は被害者のひとりである科学者から毒性ウィルスが盗まれていた。東京の街が危機にさらされる最悪の難事件が次々に押し寄せるなか、青島は走る。


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