そんなシリーズの最新作『踊る大捜査線 N.E.W.』は、フジテレビが社運を懸ける絶対に負けられない勝負作になる。1作目と2作目同様に、100億円超えを目指しているだろう。しかし、そこに向けては、現時点では厳しい出足になっている。
その要因には、昭和世代を中心にコアファンを集客している一方、若い世代をはじめとする一般層の動きが鈍いことがある。実際、公開週末の上映スクリーンを埋めたのは、ほとんど年配層だった。
では、この先はどうなるのか。このまま興行はシュリンクしていくのか。それとも、ここから話題が膨らみ、若い世代を動かすイベントムービー化するのか。
フジテレビは自社リソースをフル活用して宣伝に努めるに違いない。そこから風が吹くか。作品内容は世間にどう受け止められるか。コアファンからの評価は高いが、一般層にとってはどうか。そのポテンシャルを考えてみる。
テレビ局製作映画の象徴となった人気と実績を誇るシリーズ
シリーズの歴史を振り返ると、まず97年1月期に連続ドラマ『踊る大捜査線』(全11話)が放送され、世帯視聴率18.2%を記録する。続く同年年末放送のスペシャルドラマ『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』は、世帯視聴率25.4%の大ヒット。一躍世の中的な話題作になった。
翌98年6月放送の『踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル』(視聴率24.9%)、10月放送の『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル』(視聴率25.9%)と人気シリーズとして定着したなか、劇場版1作目『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』は興収101億円の大ヒット。続く劇場版2作目は前述の通り社会現象的スーパーヒットになり、シリーズの人気を確固たるものにした。


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