さらに二宮が結婚してから5年が経った2024年に、家族を無断撮影した週刊誌に抗議した際、一部ファンからは、結婚前の妻の「匂わせ」を持ち出し「あの時の気持ちを一生忘れることはない」といった声が噴出。一部の投稿には1万件を超える「いいね」が集まった。それほどファンに与えた嫌悪感は長く残る。
大事なのは「結婚に至るまでの振る舞い」だ
今回のWEST.の活動終了の発表においても、いまだ一部ファンが狩野を許していないことがうかがえた。
WEST.が9月24日午後に活動終了を発表したのとほぼ同時刻に、狩野がインスタグラムで10月31日のピラティス関連トークショーを告知した。それに対して「こんな時期にトークショーなんて大丈夫?」といったコメントが出たほか、今回の解散の根本原因を2025年の桐山と狩野の結婚に求める声もあった。
二宮の妻や狩野が本当に「匂わせ」を意図していたかは本人にしかわからない。何よりアイドルと結婚したからといって、妻まで夫のファンのために生きる必要はない。結婚後のこうした声に関してはいささか行き過ぎといえる。
一方でファンの反応を単なる嫉妬と片づけるのも違うように思う。ファンは本気で自分が結婚できると思っているわけではない。それでも、アイドル側が長年作ってきたファンとの特別な関係という物語に、お金と時間、そして感情を投じている。
推しにお金や時間をかける傾向は男性よりも女性が強い。野村総合研究所が全国約1万人を対象に行った調査では、推しにお金や時間をかける20代女性は44%で、男性の19%の2倍以上だった。推し活とは単なる趣味ではなく、彼女たちにとって時間と資産を投じる“人生のポートフォリオ”の一部なのだ。だからこそ、ひとたび裏切られたと感じた時の反発が強くなる。
その一方で、男性アイドルが30代、40代まで活動する時代になった以上、結婚は避けて通れない問題でもある。だからこそ問われるのは、結婚するかどうかではなく、その事実をファンにどう伝え、長年築いてきた関係をどう着地させるかではないだろうか。
いかに結婚に複雑な感情があったとしても、最後に直接別れを告げられる場すらないまま、発表からわずか1週間でグループがなくなるという結末を望んでいたWEST.ファンはいなかったはずだ。男性アイドルにとって本来は祝福されるべき「結婚」が、ファンとの「離婚」につながる。そんな不幸だけは避けるべきだろう。


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