子どもが紙とペンでお絵描きをしたがる場面は多いが、外出先では紙もペンも用意できないことがほとんどだ。iPhone Duoとフリーフォームのようなアプリを組み合わせれば、場所を取らず、ゴミも出ず、描いたものをそのまま残しておける。
サムスンのGalaxy Z Foldシリーズは、Z Fold3で業界に先駆けてSペン対応を打ち出した経緯があるが、本体にペンを収納するスロットは一度も搭載されていない。専用ケースと別売りのペンが必要な仕様であり、しかもサムスンの公式サポート情報や各種報道によれば、最新のZ Fold7・Z Fold8ではSペン対応自体が終了している。本体の薄型化を優先した結果だという。ペン対応という選択肢が業界的には一度後退した経緯がある中で、アップルが新規に踏み込んできた格好だ。
それでも37万円という現実、父として何に納得したか
ここまで紹介してきた機能は、どれも「子どもと過ごす時間」の中でしか価値を持たない。1人で使う分には、正直なところ37万円という金額に見合う実感は薄いかもしれない。
筆者自身、36万4800円という価格を前に即決できるかと言われれば、言葉に詰まる。比較対象となるサムスンのGalaxy Z Fold8は26万9880円からで、10万円近い開きがある。
それでも筆者が納得できたのは、テントモードでの動画視聴、会場を沸かせたキッズキューとデュオプレビューへの期待、スマート撮影による集合写真の負担軽減、Apple Pencilでのお絵描きという4つの機能が、いずれも「子どもと過ごす時間の質」を直接底上げする点でつながっていたからだ。ばらばらの新機能ではなく、子育てという1つの生活文脈の中で一貫して効いてくる。そんな予感がする。
もちろん、これは筆者個人の家庭環境における評価であり、すべての家庭に当てはまるわけではない。子どもが小さく、外出先での撮影や動画視聴、お絵描きの機会が多い家庭ほど、この37万円の意味は変わってくるはずだ。10月16日の予約開始まで、まだ判断の猶予は残されている。


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