一方、「現在30%まで進んでいます」という説明なら、状況が正しく伝わります。その瞬間、説明を受けるほうは評価を下し、適切な手段を講じることができます。
「20%くらいまで進んでいるかどうか」を気にして説明を受けたのなら「あっ、意外と順調だな」と思い、「問題がないなら引き続きよろしく!」と言ってくれるでしょうし、反対にこの時点で半分程度進んでいることを期待・予想して説明を受けたのであれば、何かプロジェクトに問題があるのではないかと考え、さらに細かい現状の説明を求めるでしょう。
「数字」を使えば客観性・説得力が上がる
問題は、「まずまず順調に進んでいる」と答えてしまった時点で、「数字で説明できないダメなタイプ」と判断されるだけでなく、「仕事の内容を定量的に把握できていない、いい加減な人」と思われてしまうこと。
つまり、説明力の不足だけでなく、業務を遂行する能力も疑われてしまいかねないということです。簡単に言えば、ビジネスパーソンとしての「レベル」がバレてしまうのです。
「まずまず」や「けっこう」「割と」「それなりに」といった言葉は、自分と相手との間で想像する内容が異なることがありますが、「30%」は誰にとっても30%です。「定義」を合わせる意味でも重要ですし、何よりも説明の通りやすさが違ってきます。
いつも数字で説明できるように心がけている人は、いつでも自分の仕事をできるだけ数字で把握しようと努めます。その行動が、自分の成長の助けにもなるのです。
数字は特に、自分の意見を説明し、説得した上で何らかの承認をもらいたいようなケースでは必須です。
「私はいけると思います。承認してください!」と説明して承認がもらえないことを不満に思うのは、「私は自分の考えに絶対の自信を持っている、だから承認しろ」と一方的に主張しているのと事実上同じ。
すでに実績があって信頼を勝ち取っていたり、センスやアイデアで光る部分があったりするならまだしも、定量データの裏打ちがない説明を上司が承認することはほとんどないでしょう。リスクを負うのは会社であり、承認した上司になるからです。


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