最初の同時接続者数が1万人を超えていたことからも、そもそも企画に対する注目度が高かったことがうかがえる。配信以前のYouTubeチャンネル登録者数は約10万人だったにもかかわらず、1週間たらずで26.5万人となっている。
これほど高い注目を集めているからこそ、1日30分睡眠の危険性も広く知られるべきだろう。
ショートスリーパーは遺伝要素が強く、後天的にはなり得ない?
そもそも、ショートスリーパーとはなんなのか。睡眠学者・柳沢正史さんによると、ショートスリーパーは「睡眠時間が6時間以下でも問題がない人」だという。つまり、1日30分睡眠で活動していると主張する堀さんは、ショートスリーパーに分類されるはずだ(NEWSポストセブン「ノーベル賞候補となった研究者に訊いた“睡眠の謎”『自称ショートスリーパーの99%以上はただの寝不足です』)。
一方、堀さんはいたるところで「後天的にショートスリーパーに“なった”」と発言しているのだが、柳沢さんによるとそれはあり得ないのだという。
睡眠時間は遺伝性が強く、生まれ持った性質なので後天的に「なれる」ものではないそうだ。訓練してなれるものではないため、自称ショートスリーパーのほぼ全員が“無自覚な睡眠不足”に陥っているだけらしい。ただ、睡眠不足が続くと身体が眠気を感じにくくなるため、本人としては短い睡眠時間でパフォーマンスを発揮していると感じるケースが多いという。
また、1日4時間しか寝ない状態が続くと、5日目には徹夜と同じ状態に陥るとのこと。アルコール血中濃度約0.1%とほぼ同じ状況になり、もはや飲酒運転で逮捕されるレベルにまでパフォーマンスが落ちるのだという。
科学的な情報を踏まえると、おそらく、本当にショートスリーパーの人でも、1日30分睡眠など到底無理なのではないだろうか。下手に堀さんの生活を真似すれば命の危険すらあるはずだ。当然、堀さん本人も「真似しないでほしい」と発信はしているものの、ショートスリーパーに憧れる人は少なくないのだろう。短時間睡眠を目指し、堀さんが代表を務める日本ショートスリーパー育成協会の睡眠改善プログラムを受講している人もゼロではない。


※ログイン後、コメント入力が可能です。